デイホーム浴室に潜む転倒リスクと課題

介護施設の浴室は、高齢者や身体機能が低下した利用者が安全に入浴できるよう配慮が必要です。特に床面のぬめりや水はねが原因で滑りやすくなると、転倒事故につながるリスクが高まります。池ちゃん家デイホームでも、利用者の「浴槽へまたぐときに足が滑りそうで怖い」という声を受け、安全性向上のために床材リフォームを検討しました。

アンプロップ採用の決め手──高い滑り抵抗値と安全設計

採用された「アンプロップ」は、剣山並みの高い滑り抵抗値を持ちながらも、万一転倒した際の衝撃度は人工芝と同程度に抑えられる安全設計です。さらに、表面の特殊形状により水や皮脂のぬめりを抑制し、足裏に吸い付くようなフィット感を実現。これにより、脚力の弱い方でも力まずに安定した歩行が可能となります。

施工ポイント　入浴動線を守るタイル配置とフィット感

施工では、浴槽周囲と洗い場を中心にアンプロップを敷設。入浴前後の動線を考慮し、立位から着座まで足裏が常に防滑面に触れるようタイルサイズと配置を調整しました。既存タイルの上から貼るカバー工法を採用したため、施設の入浴サービスを止めずに作業を完了。利用者が安心して歩ける環境が短期間で整いました。

リフォーム後の変化──利用者・スタッフの安心の声

リフォーム後、利用者からは「足元がしっかりして怖くなくなった」「立ち上がりが楽になった」という声が寄せられています。スタッフも「介助時の転倒リスクが減り、入浴介助に集中できる」と効果を実感。滑りにくさとクッション性を兼ね備えた床材が、安心感と作業効率の両方を高めています。

介護施設で防滑リフォームを成功させるチェックリスト

介護施設で防滑リフォームを成功させるには、①利用者の動線を把握する、②滑り抵抗値だけでなく衝撃緩和性も確認する、③短工期で施工できるカバー工法を選ぶ、④メンテナンス性を重視する、の4点が重要です。アンプロップはこれらの条件を満たし、転倒ゼロを目指す施設に適した選択肢といえます。

まとめ

池ちゃん家デイホームでは、防滑タイル「アンプロップ」を浴室床に導入することで、滑りやすい環境を一新し、利用者とスタッフ双方の安心感を向上させました。高い滑り抵抗値と優れたクッション性を両立した床材は、介護現場の転倒リスクを大幅に軽減し、安全な入浴空間づくりに大きく貢献します。